酒飲みながら暇なので「あこがれ」についてちと考えてみたりしてみる。
知らない世界をちょこっとかじってみたりなんかすると、その世界全体があこがれ…多分これが俺にとっての基本な気はしている。ただ正直な話、こんなに美しくはない「あこがれ」の方が実は多いんでは無いかという気もしてくる。
字が上手い人には憧れる。俺、字が下手なんだよねぇ。
絵が上手い人には憧れる。俺、絵が描けないんだよねぇ。
歌が上手い人には憧れる。素敵な事を言える人には憧れる。格好いい人には憧れる。素敵な生き方をしている人には憧れる。美しい人には憧れる。素敵な生き方を始めようとしている人には憧れる。別にキリスト教徒じゃ無いがレクイエムをラテン語でそのまま聴ける人には憧れる。
ここいら辺はまだ美しい…。
若者の持っている若さについて憧れる。おいおい…小言を言う大人にそろそろ仲間入りってか?でも憧れる。
スターバックスで「ダーク モカ チップ フラペチーノをグランデで」。…それってコース料理の名前か何かか?でも憧れる。
「パンプス」実を言うと5年程前までは女性の穿くズボンの一種だと思ってた。ん?これはあこがれの話とは関係ないか。
俺の中での純粋な意味でのあこがれと、羨ましさから発するいわゆる「妬み」が由来のあこがれの感情。実は恐らく表裏一体。
他人がやっている事は羨ましい。他人が出来る事は尚更羨ましい。今の自分が出来ない事だらけだから、毎日羨ましい事ばっかりだ。いや…「今の」ではなく「未来の」自分にも出来はしないと思うからきっと羨ましいんだろう。
でも…それでも毎日慎ましく自分に出来る事をもう一度考え直した時、俺達のやっている事は果たして「あこがれ」に値しない事なのだろうか?「○○水道の制御システム作っています」「○○鉄道の運行システム作っています」「○○病院のシステム作ってます」「実はここでは言えないもの作ってます」等々。
世の中的には笑っちまう程地味かもしれないが、笑っちまう程あなたの枕を毎日支えてる。心のどこかで俺達も「あこがれ」の対象であって欲しい。そう願いたい。それがもしも妬みであっても構いはしない。
いい夢を…
(注)逃げたな…お前…